📖店長ブログ
南アルプス市で2016年製 日立の乾燥洗濯機BW-D11XWVを分解クリーニングしました。洗濯物に黒いカスが付着するようになったとのことでのご依頼です。別の場所で使用していたものをご自宅で使用することにしたそうで庭に一時仮置きしてありました。広々としていて作業しやすい状況でした。
↑屋外作業で動きやすく天気も良くて最高です。ガラストップのオシャレな洗濯機です。
↑型式 BW-D11XWV 2016年製 ↑分解 三角形の洗剤投入ケースの蓋を開けシルバー色の小さなパネルの上部両端の小さな凹にケレンなどを差し込み丁寧にこじ開け シルバー色の小さなパネルを外します。これを知らないとこの洗濯機の分解は出来ません。つづいて左端の穴の中の上部パネルを固定するビスを取ります。つぎに写真に写っている右のビスを取ると操作パネルが左にスライドでき右端の隠しビスを取ることができる構造です。
↑操作パネルを外すと右端の穴の中に上部パネルを固定するビスがあります。左の洗剤投入ケースの三角形の蓋は 白いロックバーをスライドさせ外してあります。この操作パネルは配線を外さなくても分解に支障はありません。
↑洗濯機後方左右の7㍉6角ロングボルトを6角ソケットドライバーで緩め外します。日立のビスはミゾが浅いので普通のプラスドライバーや電動ドライバーだとミゾをナメる可能性があり使わない方がいいです。
↑一番下の異物トラップのRパネルを外してビス3箇所外し下に下げるとフロントパネルが外せます。
↑右端内側にあるビニール袋に包まれた上部パネルに繋がる配線のコネクター3箇所外します。配線はプッシュマウントタイとインシュロックで鋼板にきつく固定されているので一時緩め配線に余裕を持たせる必要があります。
↑乾燥フィルターケースの奥に隠れているビス2箇所とオレンジの洗剤投入ケース周囲の爪をずらすと上部パネルが外せます。このビスは磁石につかないタイプなので組立のときフィルターケース奥のビス穴に入れづらいです。
↑配線、コネクター、パイプ、水位センサー、蛇腹ゴムダクトなどたくさん外しユニットをゴッソリ外します。コネクターは同形状のものがあるのでナンバーをつけ組立の時、迷わないようにします。間違って接続すると基盤が壊れてしまい思わぬ出費につながります。狭いうえに固定バンドがとても固かったりで少しイラッとしますが我慢です。あと少しです。
↑奥のユニットを外し終えました。一番奥の白いボックス内に綿ぼこりが詰まっていました。ここまでくるとひと安心です。あとは普通の洗濯機の分解と同じです。内蓋周囲のビス10箇所外しアースをとれば内蓋を外せます。
↑パルセーター(回転翼)の固定金具を緩め外しパルセーターを外します。ビス1本で固定されていることが多いですが大容量だと14㍉のナットと2種類のワッシャーで固定されています。
↑パルセーター裏の汚れ 水垢、洗剤カス、カビなどが付着しています。市販の洗濯槽クリーナーをときどき使用しているそうですがご覧のような状況です。
↑脱水槽を固定している44㍉の6角金具を外します。専用工具(38㍉用ハンマーレスフランジナット回し)に44㍉用アダプター(トクナハズシという名前で日立の販売店で3,000円位で入手できます)を嵌め固定金具を緩め外します。
↑ハンマーレスフランジナット回しとトクナハズシ
↑脱水槽が軸に固着していたのでギアプーラー(サイズ125 2本爪)を使い外しました。サイズ100だと使えないと思います。
↑脱水槽固定金具44㍉とパルセーター裏のワッシャー 固定金具の下に波打った大きなワッシャーもあります。
↑分解したパーツです。
↑脱水槽ドラム内側の汚れです。
↑脱水槽裏底の汚れ 乾燥機能を使用なさっていたからか意外に脱水槽側面は厳しい汚れではありません。裏底は厳しく洗剤カス、水垢、カビなどが付着しています。
↑洗濯槽の汚れ カビ、洗剤カス、水垢、繊維クズなど付着しヌメリがあります。
↑パルセーターのクリーニング後です。
↑脱水槽のクリーニング後です。ステンレスがピカピカに輝いています。
↑脱水槽裏底のクリーニング後です。凹凸に入り込んでいた汚れはご覧のようにキレイに。
↑洗濯槽のクリーニング後です。ヌメリもなくなり清潔になりました。
【あとがき】今日も楽しくビートウォッシュのクリーニングをしました。複雑な構造の洗濯機やお掃除機能付きエアコンは好きです。乾燥機能付きのビートウォッシュは分解で1時間、洗浄で1時間30分、組立で1時間 合計3時間30分程度かかりますので普通の洗濯機より1時間程多くかかります。
洗剤は標準量を守り使用したほうがいいです。多く使うと溶けきらない洗剤が残り カビの発生原因になります。エアコンと同じく洗濯機も定期的な分解クリーニングをおすすめします。ありがとうございました。
明日は甲府市内でノーマルエアコンクリーニングを午前午後と予定しています。
忍野村で2022年製 東芝の縦型洗濯機AW-10M7を分解クリーニングしました。まだ1年しか使っていないのに洗濯物に黒いカスが付着して困っているとのことでご依頼いただきました。
↑分解 動作確認してから止水し電源プラグ、アース、給水管、お湯取りホースを外します。
↑型式 東芝 2022年製 AW-10M7 洗濯容量10.0kg
↑パルセーターを最初に外します。裏側はご覧のような汚れです。洗剤カス、水垢、ワカメ状のかびが付着しています。このままシャワーをかけただけでは張り付いていて全く落ちません。
パルセーター裏のワッシャーは2枚重ねです。無くさないよう注意します。
↑分解しやすいように洗濯機を洗濯パンから手前に持ち上げ移動します。両サイドの隠しビスと、背面のビス2本を外し上部パネルを後ろに立ち上げます。閉まららないように特注支持ステーで固定します。 上蓋がガラストップなのでかなり重量があり特注支持ステーだけだと不安定です。ガラストップはそのままだと後方に開いてしまいます。閉めたままにするには養生テープなどで開かないよう仮止めしておきます。上部パネルの奥側をズレないように固定しておかないと思わぬ破損の恐れがありますので注意しましょう。 つづいて洗濯槽カバー周囲のビス4箇所と爪3箇所ズラし洗濯槽カバーを外します。
↑パルセーターを外すと脱水槽底は強くヌメリがある黒カビが付着していました。 つづいて脱水槽を固定する38㍉6角金具をハンマーレスフランジナット回しで緩め外します。東芝は10㍉6角ボルト4本で固定されている場合が多いですがこれは洗濯容量10kgなので38㍉6角金具なのでしょうか?
↑38㍉6角金具です。この下にハット形のワッシャーがあります。
↑脱水槽が軸に固着していたのでギアプーラー3本爪で引き上げました。
↑脱水槽を抜き出した洗濯槽です。水垢、洗剤カス、黒カビなどが強く付着しています。大量の黒カビは洗剤や柔軟剤の溶け残りや洗濯物から出た皮脂をエサにカビが増殖したものです。たった1年でこれだけ汚れてしまいました。
↑脱水槽の汚れ 水垢、洗剤カス、カビが付着しステンレスがくすんでいます。
↑脱水槽裏底の汚れ 凹凸に汚れが入り込んでいます。
↑脱水槽のクリーニング後 ステンレスの輝きがピカピカです。
↑パルセーター裏のクリーニング後です。キレイになりました。
↑洗濯槽のクリーニング後です。明日からまた楽しく洗濯していただけると思います。
排水口と洗濯パンを掃除して元のように組立し動作確認もOKでした。作業時間は汚れが厳しかったので3時間かかりました。
【あとがき】
忍野村はわが家から片道50kmあります。山中湖と河口湖の中間位にあり忍野八海で有名なところです。山梨県ナンバーワンの業績の会社もあり観光産業とロボット産業が共生したいい所です。
洗濯機の洗剤は標準の量を使ってほしいと思います。多く使うとよりキレイになるのではと多く使いがちですが溶けきらない洗剤が洗濯機内に残り 洗濯槽や脱水槽が汚れる原因になります。
今日のお客様も洗濯機を買ってまだ1年で上記のような汚れが付着していました。エアコンと同じように定期的な分解クリーニングをお勧めします。ありがとうございました。
甲斐市で2010年製 クリナップのお掃除機能付きレンジフード「洗エール」ZRU90AAQのクリーニングをしました。7年前にこのレンジフードクリーニングをご依頼いただいたお客様からのリピートです。シロッコファンの前に円盤型のオイルスマッシャー(フィルター)があり遠心力とお湯で付着した油をお掃除する仕組みです。
↑外観は普通のレンジフードです。
↑型式 クリナップZRU90AAQ ↑整流板を外すと奥にお湯ケースと汚水回収ケースがあります。
↑正面上の化粧パネルを外すとベルマウスやファンなどが外せます。
↑回転盤のフィルター(オイルスマッシャー)の奥にシロッコファンがあります。
↑シロッコファン前の黒い幕板パネルを外します。 この幕板パネルをつけたままでも回転盤フィルターとシロッコファンは外せますが狭くてクリーニングしづらいので外します。
↑オイルスマッシャー(フィルター)は油が付着しベタベタです。
↑分解したパーツ
↑クリーニング後のパーツです。キレイになりました。
↑ファンのある内部もキレイになりました。
↑もとのように組立していきます。
【あとがき】
クリナップのお掃除機能付きレンジフード「洗エール」はこの様式のあとモデルチェンジし回転盤フィルターがなくなりシロッコファンが大きいものになりました。あまりいい評価がされなかったからでしょうか?通常のレンジフードより分解するパーツが多く時間がかかるので作業代金は高くなります。
定期的に自動洗浄させれば10年は掃除しなくていいと取扱説明書に書かれていますが 2~3年で私たちハウスクリーナーが掃除しなくてはならないレベルの油が付着しています。
南アルプス市で2018年製 富士通のサイドファン付きお掃除機能付きエアコンAS-X71G2Wの分解クリーニングをしました。サイドファンがついている壁掛エアコンは現在、富士通のノクリアXシリーズだけでしょうか。
↑リビングのエアコンです。ロボットのようなサイドファンが特徴です。
↑型式 富士通ノクリア 2018年製 AS-X71G2W 冷房能力7.1kw(23畳用)
↑分解 フロントパネル、フィルター、ルーバー、底板、正面パネル、サイドパネル、お掃除ユニットなどを外していきます。
↑正面パネルを外し左右のサイドファンに繋がる配線、コネクターを外します。
↑基盤のカバーを外しコネクターを外します。配線は左から右、右から左と渡っていて何か仰々しい感じがします。
↑左サイドファンを取りました。爪で嵌っていてビスで固定されていないので落下させないように注意しましょう。
↑右サイドファンを外すには3芯を外す必要があります。サイドファンの汚れが軽度でしたので今回は右サイドファンは外さないでズラしお掃除ユニットを外す方法にしました。
↑分解したパーツです。
↑吹き出し口、ファン
↑アルミフィンのクリーニング後です。
↑吹き出し口、ファンのクリーニング後です。
↑組立、動作確認
【あとがき】
富士通ノクリアのXシリーズはフロントパネルを開けると基盤や配線に最初、圧倒されますが確実に配線を追いかけていけば分解は、難しくありません。お掃除ユニットもゴッソリ外せます。
過去に何台か分解組立しているのでスムーズに分解クリーニング作業は進みました。
笛吹市で2013年製 日立お掃除機能付きエアコン白くまくんRAS-MBK40C2を分解クリーニングしました。本体カバーを外すとネズミだと思われる糞が大量にあり 内部の冷媒断熱材カバーをかじって冷媒管がむき出しになっていました。コウモリもエアコンの中に入り込むことはありますが断熱材カバーをかじっているのでネズミだと思います。
↑居間に設置されているエアコンです。
↑型式 日立 RAS-MBK40C2 2013年製 冷房能力4.0kw(14畳用)
↑ 分解 フロントパネル、フィルター、本体パネルを外すとネズミの食害がありました。
↑本体パネル内側に大量の糞がありました。ここまでのものは初めてでした。
↑お掃除ユニットに繋がる配線、コネクターを外しお掃除ユニットを外します。この機種は難しい構造ではなく とてもシンプルなお掃除機能付きエアコンです。フィルターは天板側しかありません。
↑吹き出し口、ファンは強くカビが付着していました。
↑配管カバーが喰われています。壁に開けた配管穴は粘土のような配管穴ふさぎパテでふさぐ取付業者さんと配管穴を空いたままにしてある取付業者さんがいます。昨今、エアコン取付施工賃が低く抑えられていることを考えると業者さんは穴塞ぎはしないことの方が多いかもしれません。
↑配管カバーの断熱材を食べられて冷媒管が剥き出しになっています。コウモリは断熱材を食べないと思いますので多分ネズミの仕業です。
↑フィルターのクリーニング前後とアルミフィンのクリーニング後です。
↑吹き出し口、ファンのクリーニング後です。
↑パーツのクリーニング後です。清潔になりました。 組立、動作確認しお掃除ブラシの稼働も正常です。
↑汚水 エアコンを高圧洗浄した洗浄水は黒く汚れています。
【あとがき】
壁の配管穴からエアコン内部に出入りしていたようです。お客様もエアコンを使わない時に音がしていたので何かがいるということはご存知でした。冷媒カバーが喰われたままではまずいので 「すぐにでもエアコン取付業者さんに補修してもらった方がいい」とお客様にお話しました。
配線の被覆をかじられたら出火する可能性があるので何か異音や異変を感じたお客様は 早目に電気屋さんやエアコンクリーニング業者さんにご相談なさってください。