📖店長ブログ
南アルプス市のご家庭で2010年製 一条工務店の電気ヒートポンプ式床暖房連動システムの長府製作所エアコンRAY-4035SVFを2台、ダイキンのノーマルエアコン1台の室内機と室外機3台をクリーニングしました。
↑リビングと和室に設置されています。こちらは左壁とのスペースが狭く取付業者さんがエアコン設置標準を守らずに設置してあるように思います。 本体パネルとフィルターを外しました。フィルターの下に2種類の空気清浄フィルターが本来はあったと思いますが廃棄されていました。この空気清浄フィルターは効果が3年と5年でなくなるので有償交換するというメーカーの考えです。短期間の3年や5年毎にお客様に部品代を負担させ交換させる考えはいかがなものかと思います。
型式 RAY-4035SVF 冷房能力4.0kW(14畳用)
↑電源プラグを外しフロントパネル、フィルター、ルーバーパネル、受光部、ドレンパン一体型左右風向ルーバーを外します。最近の床暖房連動システムの長府のエアコンは電源プラグをすぐに外してはダメな場合が多くヘッダーボックス内の元栓を閉めてから抜く必要があります。古いシステムだと室外機の右側に集中配管の元栓がある場合もあり床暖房連動システムのエアコンクリーニングは意外と大変です。ただ、今日のRAYエアコンシステムはエアコンの電源プラグを抜いても支障ないタイプのようでした。
↑ドレンパン一体型左右風向ルーバーを外しました。
ドレンパン一体型左右風向ルーバーは上下風向ルーバーのモーターの配線コネクターと左右風向ルーバーのモーターの配線コネクターを外してドレンホースの接続部を外すと外れます。左右風向ルーバーの下にモーターがあるので外さずに洗浄すると隙間から浸水してモーターが腐食しルーバーが動かなくなる恐れがあります。
左壁とのスペースが少なくドレンホース接続部をドレンパンから抜くのに少しやりづらい面がありました。
↑ドレンパン一体型左右風向ルーバー
強くカビが付着しています。裏側に左右風向ルーバーを動かすモーターがあるので濡らさないようこの部品を外す必要があります。これを外さずに洗浄している業者さんは多いです。数年前にダ・・・にクリーニングを依頼したとのことですが 配線やコネクターをさわった形跡がありませんでしたのでその時はドレンパン一体型左右風向ルーバーは外さずにクリーニングしたと考えられます。大手でも低レベルの作業をしています。
↑養生 電装部、吹き出し口、アルミフィンなどをタオル、マスカー、養生ポリシートなどで養生し高圧洗浄に入ります。当店は都度、エアコンの設置状況に応じて養生していますのでこの養生の中で分解したパーツを洗浄できます。多くの業者さんは浴室の洗い場を使うことが多いです。
↑吹き出し口、ファン、アルミフィンの高圧洗浄後です。細部までスッキリしました。
↑ドレンパン一体型左右風向ルーバーの洗浄後です
↑その他パーツのクリーニング後です
↑汚水 エアコンを高圧洗浄し回収した洗浄水は黒く汚れています。カビ、ホコリ、雑菌などの汚れです。
【あとがき】一条工務店の住宅の床暖房システムに長府製作所のRAYエアコンが使われています。エアコンの室外機で床暖房用のお湯を作り循環させています。注意するのは最近のRAYエアコンの電源プラグはすぐに抜かないことです。電源プラグの下に「電源プラグを抜かないこと」という注意表記があります。その場合は床暖房の集中配管があるヘッダーボックス内の元栓を閉めコンセントを抜いてからエアコンの電源プラグを抜くと床暖房システムモニターにエラーが出ない仕組みになっているそうです。
今日のお客様のRAYエアコンは10年以上前の仕様のためでしょうか、注意表記はないものでした。
2016年製の日立乾燥機能付き縦型洗濯機ビートウォッシュBW-D8WVを南アルプス市のご家庭で分解クリーニングしました。購入し8年目で初めて分解クリーニングなさったとのことで厳しい汚れが付着していました。
↑止水し電源プラグ、アース、給水管を外します
↑型式 2016年製 BW-D8WV 洗濯容量8.0kg
↑分解開始 操作パネルの隠しビスを取り操作パネルを外し 上部パネルを固定するビス3箇所取ります。後方左右の上部パネルを固定するロングボルトを外します。
↑乾燥フィルターケース奥の隠しビスを外すと上部パネルを外せます(配線が繋がったまま上部パネルは脇に仮置きしておきました)
↑乾燥機器、ゴムダクト5箇所、水位センサーパイプ、コネクターなどを外しユニットをごそっと外します(配線は繋げたまま脇に仮置きします)
↑内蓋と洗濯槽カバー アース線を外し周囲のビスをはずし洗濯槽カバーを外します。
↑パルセーター(渦を作る回転翼)を外します。
↑脱水槽を固定する38㍉6角金具をハンマーレスフランジナット回しで緩め外します。脱水槽が軸に固着していたのでギアプーラーを使い引き揚げました。
↑洗濯槽の汚れ 水垢、洗剤カス、カビなどが付着しヌメリがあります。
↑脱水槽の汚れ
↑脱水槽裏底の汚れ
↑パルセーター裏の汚れ
↑脱水槽のクリーニング後です。ステンレスがピカピカに輝いています。
↑パルセーターほかパーツのクリーニング後です。キレイになりました。
↑洗濯槽のクリーニング後です 。
【あとがき】
作業は3時間30分でした。組立後の動作確認で洗濯中にゴー、ゴーというモーターが回転するたびに高い異音がしました。洗濯以外の脱水時には特に異音もなく通常音で洗濯している時だけ発生しました。脱水槽の固定金具の締付け不足でもなくモーターの軸受けが不良ではないかと推測します。とりあえずこのまま使用して様子を見るとのことでした。洗濯機の寿命が近づいていたのかもしれません。洗濯機の寿命は3000回位とメーカーは考えていて1日1回洗濯すると3000回÷365日≒8年ということになりちょうどこの洗濯機が該当しどこかに不具合が生じてもおかしくないと言えます。脱水槽を抜き出したことで従来の位置と少しズレ音がでた可能性もありますが初めてのことで不明です。
笛吹市で2016年製 東芝の縦型洗濯機AW-10SD3Mを分解クリーニングしました。洗濯物に黒いカスが付着するようになったり洗濯槽クリーナーを使うと黒いカスが大量に浮いてくるとのことでのクリーニング依頼でした。
↑止水し給水管、電源プラグ、アースを外します
↑型式 2016年製 AW-10SD3M 洗濯容量10kg
↑パルセーター(渦を作る回転翼)を最初に外します。 裏側に水垢、洗剤カス、カビなどが付着してきます。
↑操作パネルの隠しビスを2箇所外し 操作パネル周囲の爪を解除して外します。この操作パネルを外す理由は 上部パネルが嵌っている爪の状況がよく見え外し易いためです。
↑上部パネルを固定している洗濯機の背面左右のビスを取ります。つづいて亜鉛鉄板の背面カバーを外し配線を固定しているインシュロックを緩め配線に余裕を持たせます。
↑上部パネルを後方に立ち上げし 閉じないよう特注支持ステーで固定します。上部パネルの操作パネル手前に爪が2箇所嵌っているのでそこを解除すると上部パネルが立ち上がります。パナソニックの洗濯機と同じ仕様です。つづいて洗濯槽カバー周囲の爪を解除しビスを1本外すと洗濯槽カバーが取れます。
↑脱水槽を固定する10㍉の6角ボルト4本をTレンチで緩め外します
↑4本の固定ボルト。 鉄製なので錆びています
↑洗濯槽の汚れ。 洗剤カス、水垢、カビなどでヌメリがあります。
↑柔軟剤投入ケース奥のカビ汚れ
↑脱水槽の汚れ。厳しく汚れが付着しています。
↑脱水槽裏底の強い汚れ
↑脱水槽のクリーニング後です。当店は分解したパーツは屋外で洗浄し浴室はお借りしません。
↑脱水槽裏底のクリーニング後です
↑洗濯槽のクリーニング後です
↑柔軟剤投入ケース奥のクリーニング後です
↑組立、動作確認 2時間30分の作業でした。
【あとがき】東芝の縦型洗濯機は上部パネルを後方に立ち上げするとき、奥の配線が突っ張ってしまい十分に立ち上げできません。裏板を外し配線を固定しているインシュロックを解除して配線に余裕を持たせる必要があります。無理に立ち上げると断線する恐れがあります。
中央市で2014年製 富士通のノーマルエアコンAS-A564H2の室内機と室外機を分解クリーニングしました。
↑リビングのエアコンです
↑型式 富士通 2014年製 AS-A564H2 冷房能力5.6kW(18畳用)
↑吹き出し口と送風ファン 強くカビとホコリが付着しています
↑アルミフィン(熱交換器) ホコリやカビが入り込んで変色しています
↑養生 エアコン周囲をマスカーや養生ポリシートで養生し高圧洗浄に入ります
↑吹き出し口、送風ファンの高圧洗浄後です
↑アルミフィンの高圧洗浄後です
↑汚水 エアコンを高圧洗浄して回収した洗浄水です
【あとがき】
設置して10年目になるエアコンでした。前面パネルを開けるとフィルター全体が目詰まりしており 吹き出し口、送風ファンも厳しくホコリやカビが付着している状況でした。高圧洗浄で汚れは一掃され心地いい暖気が注がれるように戻りました。エアコンは2~3年程度の定期的な分解クリーニングをお勧めします。
甲州市塩山で2021年製 東芝のお掃除機能付きエアコンRAS-H562Rを分解クリーニングしました。オモウマい店に登場してもいいような地元に人気の低価格で超大盛りの食堂です。
厨房に近い小上がりに設置されているためとても強く油が付着しそこにホコリが付着するという悪状況でした。今日、暖房が突然動かなくなったらしく電気屋さんではなくエアコンクリーニングの当店にクリーニング依頼がありました。連絡をいただいた時にはエアコンが動かないことは知らされず訪問して知りました。夕方から貸切のお客様があるので15時から18時の間に作業して欲しいと当日依頼の当日作業でした。
作業前の動作確認では弱々しくファンが回りましたので完全に壊れていたわけではありませんでした。分解開始したところ内部も厳しい油汚れなどのため途中から写真を撮る余裕がなく作業スタートしたときの写真しかありません。
↑本体全体がかなり汚れているのがわかります。
↑型式 東芝 2021年製 RAS-H562R 冷房能力5.6kW(18畳用)
↑フロントパネルに受光部に繋がる配線があるので電装部内のコネクターをまずはずさないとフロントパネルは外せません。
↑エアフィルターは外れ 奥の方がくしゃくしゃになっていてお掃除機能は長期間稼働していなかったようです。油とホコリで真っ黒でした。正面電装で左右から繋がる配線やコネクターをたくさん外す必要があります。コネクターもロックカバーがついている箇所がありかなり面倒な仕様で少し前の東芝のお掃除機能付きに比べこの機種は作業に手間がかかります。
【あとがき】
18時半に貸切予約のお客様たちが18時過ぎに入店してきましたが 少し待機していただきなんとかご迷惑かけずに作業終了しました。作業後の動作確認で快調に暖房が動き安堵しました。
「早くしないとお客さんが来ちゃう」「いやぁー、この油汚れなかなか落ちないよー」というように焦りながら限られた時間とハードな汚れのため心の余裕がない作業となってしまいました。