📖店長ブログ
南アルプス市のご家庭で2019年製 日立の洗濯乾燥機ビートウォッシュBW-DV120Cを分解クリーニングしました。一昨日につづいて洗濯容量12kgの乾燥機能付きビートウォッシュでした。
乾燥機能付きビートウォッシュの分解に慣れていない業者さんでもお客様に迷惑をかけずスムーズに作業できるよう出来るだけ詳しく工程をアップしました
↑ガラストップのカッコいいデザイン 動作確認後、止水し給水ホースやお湯とりホース、アースをとります
↑後方左右のロングボルトをとります。日立の6角ボルトはミゾが浅いので+ドライバーだとナメる恐れがあります。7㍉のソケットレンチを使います。洗剤投入ケースを開け操作盤の左の小パネルをサッシノミなどで慎重にこじ開けます(右端に小さな凹みがある)
↑小さなパネルをとりました。右のビスをとり操作盤を左にスライドします。左のビスもとります
↑操作盤の下の右ビスをとります ↑フロントパネル下のRパネルを外します。真ん中1箇所のビスと両サイドのボタンです
↑フロントパネル下の3箇所ビスをとって 下に下げるとフロントパネルは外れます
↑右奥にあるビニール袋に包まれた配線のコネクター3箇所とインシュロックをとります
↑乾燥フィルター奥のビス2箇所外します ↑オレンジの洗剤ケース周囲の爪を外し上部パネルを外しました
↑ 奥のユニットの配線、コネクターやパイプを外します。組立るとき間違えないようナンバリングやマーキングしておきます
↑ヒーター周りのロングボルト6本と黒いユニットを留めているビス3本とります。蛇腹ゴムダクト大小5本とオレンジの洗剤ケース下の蛇腹ゴムダクトを分離すればユニットが外せます。最後に残った乾燥フィルターを固定ビス3本を外しとります。内蓋に繋がる左奥の太い蛇腹ゴムダクトを分離し周囲のビス10箇所外すとようやく内蓋がとれます
↑パルセーター中央の蓋とナットワッシャーを外しパルセーターをとります。これは作業の最初にやった方がいいです(パルセーターが外れなかったら今までの作業がすべて無駄になるので)
↑脱水槽をハンマーレスフランジナット回しに44㍉用アダプター(トクナハズシという名前で日立の特約店で扱っています)を取付て緩め外します
↑44㍉の固定金具、ワッシャー ↑脱水槽をギアプーラー(サイズ125)で引き揚げました
↑洗濯槽はヌメリと洗剤カス汚れがあります
↑洗濯槽裏の汚れです
↑パルセーター裏の汚れです。パルセーターの直径が脱水槽のバランスリングより少し大きいのでスムーズに抜き出せませんが少し変形して出せる部分があり取り出せます
↑屋外で高圧洗浄後の各パーツです。ピカピカになりました。最後に動作確認してOK
【あとがき】
洗濯容量11kg以上のビートウォッシュは脱水槽の固定金具が44㍉になるので38㍉用のハンマーレスフランジナット回しに44㍉用のアダプターをつけて着脱する必要があります。取付の時、最後までしっかり締め付けないと後から脱水槽ドラムが暴れて大きな音を発しますので躊躇せず締め付けしましょう。
乾燥機能付きビートウォッシュのクリーニングは楽しいです。作業時間は3時間30分位でした
山梨市のご家庭で2019年製 日立の縦型乾燥機能付き洗濯機ビートウォッシュBW-DX120Eを分解クリーニングしました。乾燥機能付きのプレミアムモデルで洗濯容量12kgという縦型洗濯機で最大級です。
乾燥機能の付いているビートウォッシュと付いていないビートウォッシュでは分解組立に雲泥の差があります。乾燥機能の付いていないビートウォッシュの代金も一律同じ代金にしている業者はお客様を騙している不誠実なところですので敬遠した方がいいです。
↑電源スイッチ以外の操作パネルはガラストップのタッチ式でとてもスタイリッシュです
↑型式 BW-DX120E 2019年製 洗濯容量12kg
↑分解 フロントパネルを取るため下部のRパネルのところの水平方向のビス3箇所と左右のボタンを押すと外れます
↑フロントパネルを外しました。右奥にビニール袋に包まれた配線のコネクター4箇所外し結束バンドを取ります
↑洗剤自動投入ケースのパネルを立ち上げ、左右2箇所のビスをとります。乾燥フィルターケースのビス2箇所も外します。その他に洗濯機後方左右の6角ロングボルトをとります(プラスドライバーだとミゾをナメる可能性があるので7㍉ソケットドライバーを使います)
↑洗剤・柔軟剤ケース(白色)を外した下にオレンジ色のケースがあり周囲の爪をズラし上部パネルと切り離します。洗剤自動投入ケースのツメもズラすと外せるようになりますがこれも外しづらい構造になっていて簡単に外れません
↑上部パネルを外しました。ここまでで最初のひと安心です
↑後方のユニットに搭載されたたくさんの配線、コネクター、水位センサーのパイプ、大小の蛇腹ゴムダクト、ユニット固定ビス3本やヒーター固定のロングボルト6本などを外します。ヒーター脇のコネクターの束は黒い袋に入っています
↑オレンジの洗剤ケースの蛇腹ゴムやパイプ2箇所外すと後方のユニットがごっそり外れます。残った乾燥フィルターケースのビス3箇所を外し内蓋周囲のビス10本と奥の太いゴムダクトを外すとようやく内蓋がとれます。ここまでで二回目のひと安心です
↑内蓋を外しました。裏側は水垢や洗剤カスで茶色に変色しています。つづいてパルセーターをとります(パルセーターはこの時点ではなく分解作業の最初にしたほうがいいです)
↑脱水槽ドラムを固定する44㍉6角ナットを専用工具(ハンマーレスフランジナット回しと44㍉用アダプター)で緩め外します
↑脱水槽ドラムの軸が固着していたため専用工具(ギアプーラー)を使い引き上げました。ここまでで三回目のひと安心です
↑ 洗濯槽の汚れ 洗剤カス、水垢、カビなどが付着しヌメリがあります。顔を入れると異臭が漂います
↑脱水槽ドラムはご覧のようにかなり厳しい汚れでした
↑脱水槽ドラム裏底にもカビ、洗剤カス、水垢などが付着しています
↑脱水槽ドラムのクリーニング後です。ステンレスのピカピカの輝きが戻りました
↑洗濯槽のクリーニング後です。ヌメリも除去され異臭もなくなりました
【あとがき】
今日のご依頼者様も市販の洗濯槽クリーナーを定期的に使用なさっているということでしたが現実は上記のような汚れです。洗濯槽クリーナーは使用した方がいいのですが完全なものではありません。洗剤も標準量を守ったほうがいいです。多すぎると溶けきらない洗剤が残りカビが付着します。洗濯機もエアコンと同じように定期的な分解クリーニングをおすすめします