📖店長ブログ
甲府市で2017年製 日立ビートウォッシュBW-DV90Aを分解クリーニングしました。近々、引越しの予定があり洗濯機をキレイにして新居に設置したいとのことでご依頼いただきました。
↑乾燥機能付きビートウォッシュです。ガラストップデザインです。
↑乾燥機能付きなので内蓋があります。動作確認後、止水し電源プラグ、アース、給水管、お湯とりホースを外します。洗濯機本体を洗濯パンから出して分解開始。
↑本体後方左右の6角7㍉ロングボルトを7㍉6角ソケットドライバーで外します。ミゾが浅いのでプラスドライバーだとナメてしまう恐れがあるので使いません。つづいて操作パネル上、左右の隠しビスを外し操作パネル全体をズラしビスを外します。
↑上部パネルを固定している3箇所の固定ビスをとります。 乾燥フィルターの奥の隠しビスを1箇所外すと上部パネルを外せます。乾燥フィルターと洗剤ケースの間のパネルの裏側が少し引っかかって上部パネルが外しづらいことがあるのでそこのパネルを手で少し手前に押すと引っ掛かりが外れスムーズに外れます。左奥にある黒い配線が本体パネルについたままなので上部パネルは洗濯機脇の床にそっと仮置きすれば作業できます。
↑上部パネルを外しました。奥に乾燥機能機器のユニットが現われました。乾燥機、コネクター、水位センサーほかのパイプ、蛇腹ゴムダクト5箇所を外しユニットの固定ビス2箇所とると奥のユニットが外せます。ここは全てはずさなくてもユニットを奥にズラせればそのあとの分解や組立に支障はありません。
↑乾燥機を外しました。
↑乾燥機能ユニットを奥にズラしましたので洗濯槽カバーや脱水槽を外せます。左奥にアースがつながっているので外します。アースを外すと内蓋が外れる構造になっています。洗濯槽カバー周囲の固定ビスは11箇所もあります。
↑パルセーター 100円ショップなんかで売っているCフックスクリュービスを対角に軽く捩じ込んでそこに指を引っ掛けるとたやすくパルセーターが持ち上がります。特殊な道具は不要です。
↑脱水槽外し 38㍉の固定金具を専用工具(ハンマーレスフランジナット回し)で外します。そのままだと手で引き上げられないので専用工具(ギアプーラー)でシフトアップさせて脱水槽ドラムを抜き出します。
ギアプーラーは中央の軸に強い負荷がかかるので駆動部のモーター部を故障させてしまうことが稀にあるようですので丁寧に扱いましょう。古い洗濯機で反転する洗濯中に大きな異音がしている場合は駆動部のモーター交換が必要です。部品を買って自分でやるかメーカー対応になります。
↑パルセーター裏の汚れ ↑洗濯槽の汚れ
↑脱水槽の汚れ
↑洗濯槽のクリーニング後
↑各パーツのクリーニング後
↑洗濯槽カバー奥についている黒い細長い乾燥機能のパーツは上の蓋を外せば細長いパーツを簡単に外すことができます。この蓋をつけたまま外そうとするとL字形のプラスチックの爪をねじ切ってしまう恐れがありますのでクリーニング業者さんはこの蓋を外して分解するようにしましょう。
↑洗濯パン、排水口をクリーニングし元のように組立した洗濯機の動作確認をします。作業は3時間でした。
【あとがき】
北風が強く寒くて屋外でのパーツクリーニングは厳しいものがありました。最近はビートウォッシュのご依頼が多いです。縦型洗濯機の中でやはり人気がありたくさん売れているのでしょう。ただ、せっかく乾燥機能がついていても使っていないお客様も多いです。
明日からまたしばらく都留文大の学生アパート、マンションの入居前クリーニングが続きます。