📖店長ブログ
石和町のご家庭で2022年製 日立ビートウォッシュXシリーズのBW-X120Gを分解クリーニングしました。まだ2年弱のご使用ですが分解すると各所に強く汚れが付着していました。
↑ビートウォッシュXシリーズはスタイリッシュで存在感のある外観です。Xシリーズの洗濯容量12kgのものは乾燥機能の付いていないタイプでも分解組立が少し複雑です。洗剤自動投入ケースは12kgの場合は手前にあり分解組立を複雑にしています。
↑型式 2022年製 BW-X120G 洗濯容量12kgの縦型洗濯機では最大です。
↑動作確認後、止水し電源プラグとアース、給水管を外します。本体後方両側のロングボルトをとります。つづいて自動供給洗剤ケース格納部の蓋を開けて両端の隠しビスをとります。2つの洗剤自動投入ケースも外しておきます。つぎに洗濯機本体正面のパネルを外します。床に近い位置にある3箇所のビスをとり両サイドのボタンを押してフロントパネルを下に引き下ろすと外れます。
つづいて左側にある三角形の手動洗剤ケースを外すとオレンジ色のケースがあり周囲の爪を解除して上部パネルと縁を切ります。ここも狭くて外しづらい作りになっています。そして下の蛇腹ゴムダクトのスチールバンドも緩めます。これでようやく上部パネルが外せますが自動洗剤ケースホルダーの周りにある爪が固く上部パネルに嵌っているのでとても外しづらくイライラします。スムーズに外せないときは自動洗剤ケースホルダーごと上部パネルを外すという方法もあります。
↑洗剤自動投入ケースは2種類です。 ↑フロントパネルを外しました。右ピラー内側に上部パネルに繋がる配線のコネクターが3箇所ビニール袋に入っているので外します。上の四角いケースが自動洗剤投入ケースを収納するホルダーです。配線図が貼り付けられています。
↑洗剤自動投入ケースホルダーの前の配線図をめくるとこんなふうになっています。洗剤自動投入ケースホルダーを外さずに上部パネルを外す場合はこれらのコネクターや一部パイプにマーキングして外し 縁をきり外します。
↑上部パネルを外しました。内蓋兼洗濯槽カバーを外すのに邪魔になる奥のユニットのビス4箇所とりユニットを奥にズラすと洗濯槽カバーや脱水槽が外せます。ユニットは乾燥機能付きと比べるととても簡単な構造です。奥の蛇腹ゴムダクト2本と洗濯槽カバー周囲の8箇所のビスをとれば奥にズラせます。
↑パルセーター裏の汚れ ↑パルセーターを固定する14㍉6角ナットやワッシャーです。これがとてもキツく締まっていて緩め外すのに苦労しました。一時、分解不能になるかもと途方に暮れました。
↑12kgの脱水槽固定金具は特殊な44㍉の6角金具です。ハンマーレスフランジナット回しに特殊アダプターをつけて緩め外します。着脱のとき大きな金属音がするので事前にお客様にお伝えしておくと不安を与えずにすみます。
↑38㍉用ハンマーレスフランジナット回しと44㍉用アダプター(トクナハズシという名前で3,000円位で日立の代理店で入手できます)
↑脱水槽ドラムを固定している44㍉6角金具や波打った平ワッシャーとハット型特殊ワッシャー
↑脱水槽の汚れ 2年弱でもここまで汚れるんです。
↑洗濯槽の汚れ 洗剤カスや水垢、カビなどでヌメリがあります。
↑パルセーター、洗濯槽カバーなどのクリーニング後 キレイです。
↑脱水槽ドラムのクリーニング後です。ステンレスの輝きが美しいです。
↑洗濯槽の洗浄後です。洗剤カス、カビ、ヌメリなどが除去され清潔に。洗剤でクリーニングしたあと洗濯機専用蛇口に散水ホースをワンタッチで接続できる洗濯機用蛇口ニップル(タカギ GWA44)を接続し散水ホースを繋げシャワー水で洗濯槽内をすすぐのでとてもキレイになります。
↑洗濯機用蛇口ニップル 散水ホースリールが繋げ便利です。
↑組立、動作確認 元のように組立し動作確認もOKです。作業時間は3時間半でした。
【あとがき】組立の時、オレンジ色の洗剤ケース下の蛇腹ゴムダクトを取付けるのに大変苦労しました。オレンジ色の洗剤ケースを上部パネルに嵌め込んでから蛇腹ゴムダクトのスチールバンドを取付しようとしたら蛇腹ゴムダクトの長さが短くて上手く取付出来ませんでした。作業順番が反対でした。まず蛇腹ゴムダクトをオレンジ色洗剤ケースに嵌めてからオレンジ色の洗剤ケースを上部パネルに嵌めれば簡単にできます。作業する方は注意してください。
この洗濯機の自動投入洗剤は洗剤の量を少し多めとか少し少なめというように自動設定ができるようになっています。洗剤は標準を守ることをお勧めします。多く使うと溶けきらずに洗濯機の中に残り 異臭やカビの生える原因になります。
今度の週末は乾燥機能付きビートウォッシュのBW-DV90Aの分解クリーニングを予定しています。