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📖店長ブログ

2023-09-25 14:18:00

南アルプス市で2016年製 日立の乾燥洗濯機BW-D11XWVを分解クリーニングしました。洗濯物に黒いカスが付着するようになったとのことでのご依頼です。別の場所で使用していたものをご自宅で使用することにしたそうで庭に一時仮置きしてありました。広々としていて作業しやすい状況でした。

 

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↑屋外作業で動きやすく天気も良くて最高です。ガラストップのオシャレな洗濯機です。

 

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↑型式 BW-D11XWV 2016年製    ↑分解 三角形の洗剤投入ケースの蓋を開けシルバー色の小さなパネルの上部両端の小さな凹にケレンなどを差し込み丁寧にこじ開け シルバー色の小さなパネルを外します。これを知らないとこの洗濯機の分解は出来ません。つづいて左端の穴の中の上部パネルを固定するビスを取ります。つぎに写真に写っている右のビスを取ると操作パネルが左にスライドでき右端の隠しビスを取ることができる構造です。

 

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↑操作パネルを外すと右端の穴の中に上部パネルを固定するビスがあります。左の洗剤投入ケースの三角形の蓋は 白いロックバーをスライドさせ外してあります。この操作パネルは配線を外さなくても分解に支障はありません。

 

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↑洗濯機後方左右の7㍉6角ロングボルトを6角ソケットドライバーで緩め外します。日立のビスはミゾが浅いので普通のプラスドライバーや電動ドライバーだとミゾをナメる可能性があり使わない方がいいです。

 

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↑一番下の異物トラップのRパネルを外してビス3箇所外し下に下げるとフロントパネルが外せます。

 

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↑右端内側にあるビニール袋に包まれた上部パネルに繋がる配線のコネクター3箇所外します。配線はプッシュマウントタイとインシュロックで鋼板にきつく固定されているので一時緩め配線に余裕を持たせる必要があります。

 

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↑乾燥フィルターケースの奥に隠れているビス2箇所とオレンジの洗剤投入ケース周囲の爪をずらすと上部パネルが外せます。このビスは磁石につかないタイプなので組立のときフィルターケース奥のビス穴に入れづらいです。

 

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↑配線、コネクター、パイプ、水位センサー、蛇腹ゴムダクトなどたくさん外しユニットをゴッソリ外します。コネクターは同形状のものがあるのでナンバーをつけ組立の時、迷わないようにします。間違って接続すると基盤が壊れてしまい思わぬ出費につながります。狭いうえに固定バンドがとても固かったりで少しイラッとしますが我慢です。あと少しです。

 

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↑奥のユニットを外し終えました。一番奥の白いボックス内に綿ぼこりが詰まっていました。ここまでくるとひと安心です。あとは普通の洗濯機の分解と同じです。内蓋周囲のビス10箇所外しアースをとれば内蓋を外せます。

 

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↑パルセーター(回転翼)の固定金具を緩め外しパルセーターを外します。ビス1本で固定されていることが多いですが大容量だと14㍉のナットと2種類のワッシャーで固定されています。

 

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↑パルセーター裏の汚れ  水垢、洗剤カス、カビなどが付着しています。市販の洗濯槽クリーナーをときどき使用しているそうですがご覧のような状況です。

 

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↑脱水槽を固定している44㍉の6角金具を外します。専用工具(38㍉用ハンマーレスフランジナット回し)に44㍉用アダプター(トクナハズシという名前で日立の販売店で3,000円位で入手できます)を嵌め固定金具を緩め外します。

 

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↑ハンマーレスフランジナット回しとトクナハズシ

 

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↑脱水槽が軸に固着していたのでギアプーラー(サイズ125 2本爪)を使い外しました。サイズ100だと使えないと思います。

 

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↑脱水槽固定金具44㍉とパルセーター裏のワッシャー  固定金具の下に波打った大きなワッシャーもあります。

 

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↑分解したパーツです。

 

 

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↑脱水槽ドラム内側の汚れです。

 

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↑脱水槽裏底の汚れ  乾燥機能を使用なさっていたからか意外に脱水槽側面は厳しい汚れではありません。裏底は厳しく洗剤カス、水垢、カビなどが付着しています。

 

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↑洗濯槽の汚れ   カビ、洗剤カス、水垢、繊維クズなど付着しヌメリがあります。

 

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↑パルセーターのクリーニング後です。

 

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↑脱水槽のクリーニング後です。ステンレスがピカピカに輝いています。

 

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↑脱水槽裏底のクリーニング後です。凹凸に入り込んでいた汚れはご覧のようにキレイに。

 

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↑洗濯槽のクリーニング後です。ヌメリもなくなり清潔になりました。

 

 

【あとがき】今日も楽しくビートウォッシュのクリーニングをしました。複雑な構造の洗濯機やお掃除機能付きエアコンは好きです。乾燥機能付きのビートウォッシュは分解で1時間、洗浄で1時間30分、組立で1時間  合計3時間30分程度かかりますので普通の洗濯機より1時間程多くかかります。

洗剤は標準量を守り使用したほうがいいです。多く使うと溶けきらない洗剤が残り カビの発生原因になります。エアコンと同じく洗濯機も定期的な分解クリーニングをおすすめします。ありがとうございました。

明日は甲府市内でノーマルエアコンクリーニングを午前午後と予定しています。