📖店長ブログ
忍野村で2022年製 東芝の縦型洗濯機AW-10M7を分解クリーニングしました。まだ1年しか使っていないのに洗濯物に黒いカスが付着して困っているとのことでご依頼いただきました。
↑分解 動作確認してから止水し電源プラグ、アース、給水管、お湯取りホースを外します。
↑型式 東芝 2022年製 AW-10M7 洗濯容量10.0kg
↑パルセーターを最初に外します。裏側はご覧のような汚れです。洗剤カス、水垢、ワカメ状のかびが付着しています。このままシャワーをかけただけでは張り付いていて全く落ちません。
パルセーター裏のワッシャーは2枚重ねです。無くさないよう注意します。
↑分解しやすいように洗濯機を洗濯パンから手前に持ち上げ移動します。両サイドの隠しビスと、背面のビス2本を外し上部パネルを後ろに立ち上げます。閉まららないように特注支持ステーで固定します。 上蓋がガラストップなのでかなり重量があり特注支持ステーだけだと不安定です。ガラストップはそのままだと後方に開いてしまいます。閉めたままにするには養生テープなどで開かないよう仮止めしておきます。上部パネルの奥側をズレないように固定しておかないと思わぬ破損の恐れがありますので注意しましょう。 つづいて洗濯槽カバー周囲のビス4箇所と爪3箇所ズラし洗濯槽カバーを外します。
↑パルセーターを外すと脱水槽底は強くヌメリがある黒カビが付着していました。 つづいて脱水槽を固定する38㍉6角金具をハンマーレスフランジナット回しで緩め外します。東芝は10㍉6角ボルト4本で固定されている場合が多いですがこれは洗濯容量10kgなので38㍉6角金具なのでしょうか?
↑38㍉6角金具です。この下にハット形のワッシャーがあります。
↑脱水槽が軸に固着していたのでギアプーラー3本爪で引き上げました。
↑脱水槽を抜き出した洗濯槽です。水垢、洗剤カス、黒カビなどが強く付着しています。大量の黒カビは洗剤や柔軟剤の溶け残りや洗濯物から出た皮脂をエサにカビが増殖したものです。たった1年でこれだけ汚れてしまいました。
↑脱水槽の汚れ 水垢、洗剤カス、カビが付着しステンレスがくすんでいます。
↑脱水槽裏底の汚れ 凹凸に汚れが入り込んでいます。
↑脱水槽のクリーニング後 ステンレスの輝きがピカピカです。
↑パルセーター裏のクリーニング後です。キレイになりました。
↑洗濯槽のクリーニング後です。明日からまた楽しく洗濯していただけると思います。
排水口と洗濯パンを掃除して元のように組立し動作確認もOKでした。作業時間は汚れが厳しかったので3時間かかりました。
【あとがき】
忍野村はわが家から片道50kmあります。山中湖と河口湖の中間位にあり忍野八海で有名なところです。山梨県ナンバーワンの業績の会社もあり観光産業とロボット産業が共生したいい所です。
洗濯機の洗剤は標準の量を使ってほしいと思います。多く使うとよりキレイになるのではと多く使いがちですが溶けきらない洗剤が洗濯機内に残り 洗濯槽や脱水槽が汚れる原因になります。
今日のお客様も洗濯機を買ってまだ1年で上記のような汚れが付着していました。エアコンと同じように定期的な分解クリーニングをお勧めします。ありがとうございました。