📖店長ブログ
南巨摩郡富士川町で2018年製 日立ビートウォッシュBW-V80Bを分解クリーニングしました。黒いワカメのようなカスがつくようになったとのことでご依頼いただきました。日頃のお手入れをよくなさっているので汚れは強くありませんでした。作業時間は2時間15分ととてもスムーズでした。
↑動作確認後、止水し電源プラグ、給水管、アースを外します。分解作業し易くするため洗濯機を洗濯パンから持ち上げ外に出します。床には防水シートを敷いておきます。
↑操作パネルの隠しビスをとり 中のビス5箇所とります。後方の隠しボルト2箇所を7㍉6角ソケットドライバーで緩め外します。
↑7㍉6角ボルトです。頭のミゾが浅くプラスドライバーを使うと固くしまっている場合、ナメてしまいボルトを緩め外せなくなります。過去に二度ありましたが7㍉6角ソケットドライバーを持っていましたので事なきを得ました。業者さんは持っていた方がいいです。ソケットレンチの場合は このボルトが入っている穴の径に入らないものがあり役に立たないことがあります。洗濯容量が大きいものは穴の径も少し大きくてソケットレンチを使えるかもしれません。
↑柔軟剤投入ケースから繋がる蛇腹ゴムダクトのスチールバンドを緩め外します。このスチールバンドはものすごくキツく締まっているので外すのにバンドの爪が指に食い込むほどです。稀にスチールバンドが腐食していることがあり緩めようとするとボロボロになって使えなくなってしまうことがあります。そんな時は結束バンドを代用します。つづいて洗濯槽カバー周囲6箇所のビスを外し洗濯槽カバーをとります。
↑パルセーター 真ん中のビスとギザワッシャーをとります。固着していて#3ドライバーでビスが回らないことがあります。そんなときは電動ドライバーの#3を使います。ビートウォッシュのパルセーターは掴むところがないので穴にCフックスクリューネジを対角に軽くねじ込みます。そこに指を引っ掛けると簡単に引き上げできます。業者さんはCフックスクリューネジを2個用意しておきましょう。
↑パルセーターを外したら脱水槽ドラムを固定している38㍉6角金具を専用工具(ハンマーレスフランジナット回し)で緩め外します。 とてもキツく固定されているので緩めるときと締めつけるときに高い金属音がでますので事前にお客様に説明しておきます。
↑38㍉6角金具、波打った形状のワッシャーとパルセーター裏側のワッシャーです。
↑脱水槽ドラムが軸に固着していて手で持ち上がらない場合がほとんどですので専用工具(ギアプーラー 3本爪 サイズ100)を使います。これを使えば楽々と軸から引き抜くことが出来ます。2本爪でも大丈夫ですが3本爪の方が安定して据わります。
↑脱水槽ドラムは水垢や洗剤カスの汚れで強いカビの付着はありませんでした。上部の白いバランサーに汚れが集中していてステンレス部は水垢と洗剤残りが付着しています。当店は分解したパーツの洗浄に浴室洗い場は使わず 屋外に運び洗浄しています。外に持ち出す業者さんは運ぶ途中に水が垂れることがあるので脱水槽ドラムが入る特大のビニール袋を用意しておきましょう。
↑脱水槽ドラム裏底 凹凸に汚れが付着しています。
↑クリーニング後の脱水槽です。ステンレスの輝きでピカピカです。
↑脱水槽ドラム裏底とパルセーター裏そして洗濯槽カバーのクリーニング後です。凹凸部もキレイです。
↑洗濯槽の汚れ ↑洗濯槽のクリーニング後
洗濯機の給水管の接続部は特殊専用形状なので「洗濯機蛇口用ニップル」を持参したシャワーホースリールに接続し洗濯槽内や排水口、洗濯パンを洗います。洗濯機蛇口用ニップルはタカギGWA44が600円程度で売っています。
↑組立、動作確認 排水口、洗濯パンをクリーニング後 元のように組立し動作確認もOKでした。
【あとがき】
乾燥機能のないビートウォッシュですので他メーカーの縦型洗濯機と分解は特に変わりません。当店の代金は一般の洗濯機と同価格です。業者さんによっては日立製は特別だからと嘘の理由をつけエキストラがかかったり 洗濯容量が8kg以上はエキストラがかかるなんていう業者さんもあります。まことしやかな理由をつけてお客様をだまし代金を高くするという魂胆が見えます。