📖店長ブログ
2021年2月4日、甲府市のご家庭で2018年製 日立のビートウォッシュBW-DX120Cを分解クリーニングさせていただきました。この機種は従来のものと異なり液体洗剤タンクと柔軟剤タンクが手前についていてコンピューターで自動投入する仕組になっています。大型のスタイリッシュでカッコいい洗濯機です。
↑動作確認してから止水し電源プラグ、給水管、アースなどを抜きます。ガラストップにタッチ式操作パネルがついています。
↑型式 2018年製 ビートウォッシュ BW-DX120C 洗濯容量12kgで縦型洗濯機では最大級です。
↑上部カバーを外し脱水槽を抜き出す作業に入ります。最初に底にある回転翼(パルセーター)を外します。
左側手前に従来からある手動式の洗剤投入口がありオレンジ色のケースをあとで裏側から外します。
↑手前のカバーを引き上げると 液体洗剤と柔軟剤を自動投入するタンクがあり取り出します。液体洗剤は1L、柔軟剤は700ml入るようです。取っ手がついているので引き上げて洗剤を外で補充できます。自動投入式はパナソニックの洗濯機にもついているものがあります。
↑乾燥フィルターを外して隠れているビス2本をとります。
↑上部パネルを固定している周囲4箇所の長い7㍉6角ボルトを緩めて抜きます。プラスドライバーだと溝をナメてしまう場合があるので6角Tレンチか6角ドライバー使った方が安全です。特に日立の溝は浅く切ってあるので固く締まっているとドライバーでは無理です。穴の深い位置に固定されているので6角Tレンチか6角ドライバーを持っていないとナメてしまった場合、そこで分解中止になってしまいます。
↑フロントパネル下部のR形エプロンパネルを外しフロントパネルを外します。R形エプロンパネルの固定ビスが従来のタイプと異なり取りづらくなっています。床側から上に向かって3箇所ついていますので重い洗濯機を傾けるなどしてスペースを作らないとプラスドライバーを使えません。
このビートウォッシュは約70kgでとても重いです。
↑フロントパネルを外しました。洗剤タンクに繋がる配線のコネクターなどを外します。この作業は従来の乾燥機能付きビートウォッシュにはありませんでした。
↑正面右側上部にある配線の束を包むビニールを開け コネクターを外します。
↑上部カバーを外し奥の方に複雑な電装ユニットが現れました。左側手前の黒い蛇腹ゴムダクトはオレンジ色の手動用洗剤ケース下に付いていますが上側の固定バンドを緩め外します。蛇腹ゴムダクトの内蓋側は接着剤で固定されていて間違って外してしまうと大変なことになります。もし外してしまったら強力な接着剤をつけ固定します(過去に一度外してしまったことがあり後で水漏れしました。蛇腹ゴムダクトは下の洗濯槽カバーに繋がっているのでミゾに嵌めただけでは脱水のときのブレで簡単に外れてしまいます)
↑電装部ユニット、乾燥ユニットを外すため各種コネクターや給水パイプ、蛇腹ゴムダクトなどをとります。組み立てる時に間違えないよう抜き挿しするコネクターにナンバリングしたり写真を撮っておきます。水位センサーのパイプやコネクターも外しますが 水位センサーは元のように水平にカチッと嵌め込まないと組立て後の動作確認でセンサーに不具合がでて洗濯槽から水が溢れてしまいますので注意しましょう。
↑乾燥ユニット右側にも外すたくさんのコネクターがあります。
↑乾燥フィルターケースを外します。内蓋に繋がるアース、給水管などをとり洗濯槽カバー周囲のビスを外します。これで洗濯槽カバー・内蓋がとれます。
↑パルセーター(渦を作る回転翼)を外します。軸のカバーを外し6角ナットを緩め外します。裏側のワッシャーを無くさぬように注意します。 パルセーター外しは分解の最初に行いました。
↑脱水槽ドラムを外します。44mmの6角ナットで固定されていますので特殊アダプターを38mm用ハンマーレスフランジナット回しにつけて緩め外しました。 乾燥機能付きの大型のビートウォッシュは44mmのナットです。
↑特殊アダプターとハンマーレスフランジナット回しです。
↑脱水槽ドラムの洗浄前。
↑脱水槽ドラム洗浄後です。屋外で高圧洗浄してキレイになりました。
↑洗浄中の洗濯槽です。
↑分解したパーツを元のように組立し動作確認もOK。作業時間は3時間45分でした。
【あとがき】
各種エアコンクリーニング、縦型洗濯機クリーニングのご依頼はシャインクリーンにどうぞ。感動と満足をしていただけるような仕事を心がけています。 ありがとうございました。