📖店長ブログ
南アルプス市のご家庭で2021年製 日立のビートウォッシュBW-X90Gを分解クリーニングしました。仕事の関係で衣類に付着した鉄粉が洗濯槽や脱水槽に付着したり溜まったりしている状況でした。
↑洗剤、柔軟剤自動投入タンクが後方にある機種です。洗剤自動投入タンクは2018年製BW-DXシリーズに初めて搭載されたようです。その後乾燥機能のないBW-Xシリーズにも搭載されています。洗濯容量が12kgは手前に洗剤自動投入ケースが搭載されています。
↑型式 2021年製 BW-X90G 洗濯容量9.0kG
↑止水し給水管、アース、電源プラグを外します。分解はまずパルセーター(回転翼)から。中央の固定ビスが洗剤カスや鉄粉などで固着していてドライバーや馬力の低い電動ドライバーだと取れませんでした。お客様に高馬力の電動ドライバーをお借りして外しました。
つづいてパルセーターを引き上げるためCフックスクリューネジをパルセーターの穴に対角に軽くネジ込み引き上げしました。
↑操作パネルの隠しビス2箇所外してから操作パネル周囲の爪を解除し操作パネルを外し 上部パネルを固定しているビスを5箇所外します。奥の洗剤自動投入ケースを外し上部パネルを固定している6角ロングボルトを2箇所外します(日立製のビスのミゾが浅いので6角ソケットドライバーを使いナメないよう緩め外すのをお勧めします) つづいて洗剤自動投入ケースの設置下のパネルをパカっと外します(周囲が爪で嵌っているのでとても外しづらいですが頑張りましょう、必ず外れます)
↑後方のパネルを外しました。上部パネルを立ち上げる時に四角い電装ボックスの下部が当たり邪魔になるのでビス2箇所外し電装ボックスを上部に一時引き上げておきます。
↑6角ロングボルト 2本あります。
↑奥の洗剤自動投入ケースに繋がる2本の蛇腹ゴムダクトのスチールバンドを緩め縁を切り 上部パネルを後方に立ち上げしました。ただ、奥の配線が張っていて脱水槽を引き出せるスペースにならないので洗濯機の背板を外し配線をモールから外して配線に余裕を持たせます。 立ち上げた上部パネルが閉まらぬよう特注支持ステーで固定します。つぎに洗濯槽カバー周囲のビス6箇所外し洗濯槽カバーを取ります。
↑洗濯槽カバーを外しました。脱水槽の底や縁に汚れが付着しています。
↑脱水槽を固定する38㍉6角固定金具を専用工具(ハンマーレスフランジナット回し)で緩め外します。とても高い金属音がするのでお客様に事前にその旨をお伝えします。固定金具を外しただけでは手で引き抜きできませんのでギアプーラーを使い引き上げします。
↑脱水槽を引き上げしました。洗濯槽底に鉄粉、洗剤カス、水アカなどが強く付着、溜まっています。
↑脱水槽内側の汚れ
↑脱水槽外側の汚れ
↑脱水槽裏底の汚れ
↑パルセーターほか分解した部品は屋外で洗浄します。
↑洗浄後の脱水槽 ステンレスの輝きがピカピカです。
↑洗濯槽とパルセーター裏のクリーニング後です。洗濯槽の底に鉄粉が貼り付いて もらい錆になっていた箇所が一部除去できていないところがあります。
【あとがき】洗濯槽や脱水槽にカビが付着しているご家庭の洗濯機はよくありますが これほど鉄粉が付着していたのは初めてでした。鉄粉対策としては鉄粉が付着した衣類専用の洗濯機を用意なさるのが一番たやすい対策なのかもしれません。
今日はビートウォッシュのクリーニングでしたが乾燥機能のないタイプでしたので当店の代金は一般の縦型洗濯機と同じ代金です。乾燥機能のないビートウォッシュも乾燥機能があるビートウォッシュと同じ代金にしている不誠実な金儲け主義のフランチャイズがありますので騙されないようにしましょう。
明日は甲府市内の某美容室の天井埋込型4方向エアコンクリーニングを予定しています。