📖店長ブログ
甲府市で2020年製 日立ビートウォッシュBW-X100Fを分解クリーニングさせていただきました。平均的な洗濯機の汚れに比べるとかなり軽度でした。
↑この機種は上蓋の奥に液体洗剤と柔軟剤の自動投入タンクがあります。それぞれ市販の洗剤、柔軟剤の1袋分が丁度入るようになっているようです。洗剤は400ml 柔軟剤は500mlです。
止水し給水ホース、アースを外し分解開始。
↑型番 BW-X100F 2020年製 洗濯容量10kgの大型です
↑パルセーター ビートウォッシュのパルセーターは手で持ち上げにくいので真ん中のビスを外したあとCフックスクリューネジを穴にねじ込んで持ち上げると楽々外せます。裏側にワッシャーがあるので無くさないよう保管します。
↑パルセーター裏 カビ、水垢、洗剤カスなどが付着していますが汚れはひどくありません。
↑液体洗剤・柔軟剤自動投入タンクを外し左右のビスをとりカバーパネルを外します。このカバーパネルは周囲の爪がかなり固く嵌っていて簡単に外せません。外すのに慎重さと思い切りが必要です。パカッと取れると「やったぁ」という気分になります。
↑カバーパネルを外しました。本体と上部パネルを固定している日立特有の長い6角ボルトを2本外します。後方の四角いボックスを固定する2本のビスをとりボックスを上にずらしておかないと上部パネルを立ち上げるとき邪魔になります。洗濯機のビスは磁石に付くものと付かないものがありますがこのボックスを留めるビスは磁石に付かないタイプで外すときとつけるとき難儀します。私はプラスドライバーにビスを養生テープで仮固定してつけました。
↑洗濯機背板の亜鉛鋼板のビスをとり外し 左側に這っている配線をモールから外して配線に余裕を持たせます。
↑操作パネルの隠しビス2箇所を外し中の固定ビス5本をとります(5本のうち2本はワッシャーがあります) そして奥の蛇腹ゴムダクト2本外せば上部パネルを後方に立ち上げできます。この蛇腹ゴムダクトの下端を固定しているスチールバンドはものすごく硬いです。ラジオペンチなどで軽くつまむと取りやすいです。
つづいて洗濯槽カバー周囲のビス6本を取って外します。
↑脱水槽外し 脱水槽ドラムを固定している38ミリの6角ナットをハンマーレスフランジナット回しで緩め外します。ものすごく固く締まっているので緩むまでの15秒〜20秒くらい高い金属音がします。お客様に心配をかけないように事前にその事をお伝えしています。
↑脱水槽引き上げ ギアプーラー(3本爪)で引き上げしました。ギアプーラーは2本爪もありますが3本爪の方が安定感がいいと思います。
↑洗濯槽の汚れ 洗剤カス、水垢、カビなどでヌメリがあります。
↑脱水槽ドラム裏の汚れ 脱水槽の底はプラスチックに強度をもたせるため凹凸になっています。そこに汚れが強く付着します。「洗濯機の除菌クリーニング」という脱水槽を出さないで側面だけ擦る方法ではこの部分は汚れたままです。
↑各パーツのクリーニング後です 屋外で高圧洗浄しました。
↑各パーツのクリーニング後です。
↑洗濯槽クリーニング後です。ヌメリも取れスッキリです。
↑脱水槽ドラムのクリーニング後です。 アルカリ系洗剤、ブラシ、高圧洗浄機などでキレイに。
↑外したネジやナットなどは順番にケースに保管します。
↑組立、動作確認 分解したパーツを元のように組立し動作確認してOKです。昔のビートウォッシュに比べて音が静かになっている気がします。
【あとがき】液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能が導入されたのはいつ頃からか調べてみました。乾燥機能付きビートウォッシュの2018年モデルDXシリーズが最初で乾燥機能のないビートウォッシュは2019年のXシリーズからです。簡単に着脱できお手入れもしやすい構造ですが手前側にある機種は12kgでそれ以外の容量のものは奥側にあります。