冷房が冷えなくなると言うことがあります。ほとんどの場合、配管の中のエアコンガス(冷媒)が漏れたことによるものです。エアコンは室内機と室外機が配管で繋がっています。配管の中には冷媒という俗にエアコンガスと言われるものが入っていて循環しています。
なぜ、エアコンガスが漏れるのでしょう? おもな理由は次のようなものです。
①経年劣化による配管接続部の緩み 熱膨張や収縮、振動などにより配管の接続部が緩んでエアコンガスが少しづつ漏れる。
②部品の腐食 配管やアルミフィンが腐食して小さな穴が空きガス漏れする。以前、一般家庭の天井埋込型エアコンを高圧洗浄したあと数日経って「冷房が冷えない」と連絡がありメーカー調査をしてもらいました。古くなったアルミフィンが一部腐食していて高圧洗浄の水圧で亀裂がはいりガス漏れしたということがありました。
③施工不良 取付のとき配管の接続が不十分だったり部品に傷が入っているとそこからガス漏れする。
④外部からの力 何かの理由で室外機をもとあった位置からズラし配管に亀裂が入ったり接続部に緩みがでてガス漏れする。室内機の送風ファン外しをするときにアルミフィン(熱交換器)をすこしズラしますがその時に冷媒管に亀裂が入りガス漏れしていき数ヶ月後、ある日突然冷房が効かなくなる。
ガス漏れしているのを簡単に確認する方法は 室外機右下に接続された配管のうち細いほうの接続部に白い霜がついているかどうかで簡易判断できます。なお、配管接続部にプラスチックのカバーが付いていることが多いです。ビス2箇所取ればカバーは簡単に外せます。
ガス漏れは一気になくなるのではなく少しずつ減っていきます。そのためある日「最近、冷房が効かない」と感じるようになります。 エアコンを買った店やエアコン工事店、電気屋さんなどに相談してください。エアコンクリーニング業者はエアコンガスの確認や充填はできないひとが大半です。